2009-05

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loser's rest


泣いているのか。


深い藍色の天井に沢山星が見える。
ピンで気まぐれに突いて空けた様な小さな穴から漏れる光。
僕は草に埋もれている。
きっと誰からも見えない。
冷たい細い葉が心地好い。


遠くで誰か泣いているような気がする。
ここではない、別の場所。


本当に見えているのは薄暗い曇天で
背に当たるのは同じ色をした固い地面。
穴だらけなのは僕。
転がっている。
きっと誰も気付かないさ。
それで良い。


誰が泣いているんだろう。
慰めようにも、腕が上がらない。
目を閉じてしまいたいのに。
降り出しそうな空をどうにか出来ないかと
例えこの手を動かせたとしても
どうしようも無いことを考えている。



泣いているのは誰。
もう良いから、おやすみ。
疲れたでしょう。
目が覚めたら晴れているよ。
多分ね。
だからもう、おやすみ。





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Bored Souls


ついに太陽にさえ愛想を尽かされた時、
人間は空を見上げてこう言ったっけな。
「マイ ゴッド」

頭上を厚く覆う雲はいつから途切れなくなったのか。
路地にも丘にも草原にも、くっきりとした黒い影が映ることが無くなったのは
いつからだっけな。
かといって降り出すことも無く、周囲の温度を上げるでも無く下げるでも無く。
雲と地上の間には空気だけが新鮮さを欠いて重く漂っている。
そんな世界があの後の新世界となった。
終末終末とあれだけ騒がしかったのは何だったんだろう。
あの終末はあまりにも切れ味が悪かった。

結局残ったのは僕らの様な動物ですらない生き物。
大体の時代では険悪だったが、最終的に付かず離れずで共存してきた人間は
どこへ行ったんだろう。
この星を脱出するべく作られた鉄の船は、この丘から見えている。
ついでに朽ちている。
ああ、もし彼らが今でも、ひとつでも何処かで息をしていたなら
かつて彼らが希少種にそうしたように
立派な檻にいれて、絶えないように保護するのに。

「暇だな」
呼吸さえ要らないこの身体は老いず朽ちず、暇だけを積もらせる。
最終的に生き残ったのは星に無害な僕ら。
「エコロジーってワードは僕らの生態を表す時に使うのさ」
覚えておきたまえ。
なんてひとりごちても、ああ何の反応もない。
退屈だけを日々生産している、そんな生き物。

神様が見たらどんな感想をお告げになるかしら。
傍観する僕らの顔を見て、最期のひとりはきっとこう言ったのさ。

恍惚と「マイ ゴッド」

人違いですよ。
あ、人じゃ無いか。
このネタだけで僕らはもう何年笑ってんだろう。

ああ暇だ。


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