2017-08

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sleeping world

たまに、本当にたまに、全てがくだらなくなる。
もうこんな、こんなくだらない世界には居なくても構わない気になる。
消えたいというわけではなく、きっと飽いたのだ。
きっかけなんて無い。
TVを見ている時、友達と話して笑っている時、なぜかふと我に返る時がある。
まるで夢から覚めたみたいに「ああ、どうでも良いな」と、そんな気分が一気に脳を支配する。

だからそういう時は、一度死ぬ。

この町で一番高い場所にある、あの空き地の歪んだ金網によじ登って、立つ。
支柱が途中で曲がっているせいで、ぐらぐらと揺れる。
狭い足場を綱渡りする。
朝なら朝日を背中に、夕方なら夕日を正面に浴びて、僕は右側に落ちる。
今日は雲が分厚くて、太陽がどこにあるか解らない。



草の上に落ちて、そのまま目を閉じる。
呼吸が一瞬止まる。



右側は冷たい草地。



左側は、狭くて暖かい棺桶だ。



夢から覚めたって、絶望した訳じゃないんだ。
死にたい訳でも無い。
ただ、自分がどこに居るのか解らなくなる、たまにそんなことがあるだけ。
今目覚めたこの世界こそが、実は夢なんじゃないかと
たまにそう望みたくなるだけ。

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アラスカ

Author:アラスカ

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